豆知識:小物の使い方 ~帯〆~ 帯〆は帯の形が崩れないように押さえるためのものです。大昔は大陸から伝わってきましたが、今では日本独自のものとなっています。女性が帯〆を使うようになったのは明治の終わり。 様々なデザインが誕生していますが、「平組(ひらぐみ)」「丸組(まるぐみ)」の2パターンが代表的。1本の帯〆を作るために1,000本もの糸が使われているそう。 ~帯揚~ 帯揚は帯枕にかけて使います。お太鼓が生まれた江戸時代の終わりころから帯揚げが登場し、今の形に近い帯揚げは明治の終わりころ作られたといわれています。現在の帯揚げは色柄・素材共にバリエーションが豊富。 ~重ね衿~ 着姿がより華やかになるように重ね衿を入れます。 ~長襦袢(半衿付き)~ 肌襦袢・裾除けの上に着用します。着物の裏の汚れを防ぎ、保温の効果も。 半襟:着物の衿に汚れが付くのを防ぐために、長襦袢に直接縫い付けます。様々な種類が半襟にはありますが大きく分けると「白半襟」「色半襟」と分けられます。また、素材も季節によって変えることができます。TPOに合わせて使い分けると◎ ~肌襦袢~ 肌に直接着用し、肌の汚れや汗などを取るものです。通気性のいいものや汗を吸い取りやすい生地が好まれています。 ~裾除け~ 肌襦袢同様に素肌につけますが、裾除けは着物の裾さばきをよくし、長襦袢の汚れを防ぐために使われています。足さばきの良くなるツルツルした素材が好まれています。 ~補整用ガーゼ(さらし)~ 補整下着を用いない場合、タオルを使用して補整をしますが、タオルが落ちないように固定する役割がさらしにはあります。この補整を行うことで、胸元の凹凸がなくなりスッキリとした着姿になります。 ~ウエスト補整~ ウエストとヒップのくぼみを補うために補整を行います。この補整を行うことで、お太鼓がよりきれいに仕上がります。 ~足袋~ 昔は革製のものが多く指先が割れていないものだったが、室町時代以降に現代の足袋の形になりました。一般的に礼装では白地の足袋を履きます。 ~衿芯~ 衿の形が崩れないように長襦袢の半衿に芯として入れます。近年はポリエチレンやナイロン製のものも多くなってきています。 ~腰ひも~ 着付けに必ず使う紐のこと。着崩れがしないように、形を整えるために使います。紐を締めた時に苦しくなるのを防ぐために5㎝くらいの幅のものが一般的です。 ~帯枕~ 帯を結ぶときにお太鼓の形を整える時に必要なもの。帯結びや着物の格によって形や大きさを変えることもあるそうです。 ~帯板~ 帯を締める時に胴回りにしわをできにくくするためのもの。プラスチックのものが近年増えてきている。 ~伊達〆・マジックベルト~ 長襦袢や着物の衿元を合わせるために使うもの。着物レンタル365では伊達〆を長襦袢に、マジックベルトを着物に使うことをお勧めしています。 ~扇子~ 扇子は末広がりの形から「末広」と呼ばれることもあります。黒塗りの骨に金銀の地紙を貼ったものを一般的に礼装に用います。 ~草履・雪駄・バッグ~ 草履の種類は黒留袖や色留袖、振袖に使われる「礼装」、小紋や紬に使われる「しゃれ」という2パターンに大きく分かれます。草履と同様、手に持つバッグも礼装用と、しゃれ用に分かれています。 平安時代では草履は草や紙から作られていましたが、近年になり、コルク、フェルトなどを経て帯地やエナメル製が用いられるようになってきました。現在はいろいろなタイプの草履・バックが生まれていますが、用途に応じて自由に選ぶことができます。 ~三連ひも~ 振袖の飾り結びをするときに重宝します。トリプル紐など呼び方は様々。 ~ショール~ 冬の寒いシーズンに肩に掛けます。 薄手のものは、塵除けなどに用いる場合も。 ~産着(帽子・よだれ掛け・お守り袋)~ 帽子:生まれて間もない赤ちゃんを直射日光などから守るために帽子を付けます。 よだれ掛け:産着が汚れないようによだれ掛けをかけます。 お守り袋:参拝した神社で頂いたお守りを入れる袋のこと。 ~羽織~ 着物の上に着る丈の短いものを羽織といいます。着物を保護する役割もあります。 ~羽織紐~ 羽織の胸のあたりにつける紐のこと。組みひもを羽織の衿についた乳につけます。 date:2017.12.09 ←前の記事へ →次の記事へ
~帯〆~
帯〆は帯の形が崩れないように押さえるためのものです。大昔は大陸から伝わってきましたが、今では日本独自のものとなっています。女性が帯〆を使うようになったのは明治の終わり。
様々なデザインが誕生していますが、「平組(ひらぐみ)」「丸組(まるぐみ)」の2パターンが代表的。1本の帯〆を作るために1,000本もの糸が使われているそう。
~帯揚~
帯揚は帯枕にかけて使います。お太鼓が生まれた江戸時代の終わりころから帯揚げが登場し、今の形に近い帯揚げは明治の終わりころ作られたといわれています。現在の帯揚げは色柄・素材共にバリエーションが豊富。
~重ね衿~
着姿がより華やかになるように重ね衿を入れます。
~長襦袢(半衿付き)~
肌襦袢・裾除けの上に着用します。着物の裏の汚れを防ぎ、保温の効果も。
半襟:着物の衿に汚れが付くのを防ぐために、長襦袢に直接縫い付けます。様々な種類が半襟にはありますが大きく分けると「白半襟」「色半襟」と分けられます。また、素材も季節によって変えることができます。TPOに合わせて使い分けると◎
~肌襦袢~
肌に直接着用し、肌の汚れや汗などを取るものです。通気性のいいものや汗を吸い取りやすい生地が好まれています。
~裾除け~
肌襦袢同様に素肌につけますが、裾除けは着物の裾さばきをよくし、長襦袢の汚れを防ぐために使われています。足さばきの良くなるツルツルした素材が好まれています。
~補整用ガーゼ(さらし)~
補整下着を用いない場合、タオルを使用して補整をしますが、タオルが落ちないように固定する役割がさらしにはあります。この補整を行うことで、胸元の凹凸がなくなりスッキリとした着姿になります。
~ウエスト補整~
ウエストとヒップのくぼみを補うために補整を行います。この補整を行うことで、お太鼓がよりきれいに仕上がります。
~足袋~
昔は革製のものが多く指先が割れていないものだったが、室町時代以降に現代の足袋の形になりました。一般的に礼装では白地の足袋を履きます。
~衿芯~
衿の形が崩れないように長襦袢の半衿に芯として入れます。近年はポリエチレンやナイロン製のものも多くなってきています。
~腰ひも~
着付けに必ず使う紐のこと。着崩れがしないように、形を整えるために使います。紐を締めた時に苦しくなるのを防ぐために5㎝くらいの幅のものが一般的です。
~帯枕~
帯を結ぶときにお太鼓の形を整える時に必要なもの。帯結びや着物の格によって形や大きさを変えることもあるそうです。
~帯板~
帯を締める時に胴回りにしわをできにくくするためのもの。プラスチックのものが近年増えてきている。
~伊達〆・マジックベルト~
長襦袢や着物の衿元を合わせるために使うもの。着物レンタル365では伊達〆を長襦袢に、マジックベルトを着物に使うことをお勧めしています。
~扇子~
扇子は末広がりの形から「末広」と呼ばれることもあります。黒塗りの骨に金銀の地紙を貼ったものを一般的に礼装に用います。
~草履・雪駄・バッグ~
草履の種類は黒留袖や色留袖、振袖に使われる「礼装」、小紋や紬に使われる「しゃれ」という2パターンに大きく分かれます。草履と同様、手に持つバッグも礼装用と、しゃれ用に分かれています。
平安時代では草履は草や紙から作られていましたが、近年になり、コルク、フェルトなどを経て帯地やエナメル製が用いられるようになってきました。現在はいろいろなタイプの草履・バックが生まれていますが、用途に応じて自由に選ぶことができます。
~三連ひも~
振袖の飾り結びをするときに重宝します。トリプル紐など呼び方は様々。
~ショール~
冬の寒いシーズンに肩に掛けます。
薄手のものは、塵除けなどに用いる場合も。
~産着(帽子・よだれ掛け・お守り袋)~
帽子:生まれて間もない赤ちゃんを直射日光などから守るために帽子を付けます。
よだれ掛け:産着が汚れないようによだれ掛けをかけます。
お守り袋:参拝した神社で頂いたお守りを入れる袋のこと。
~羽織~
着物の上に着る丈の短いものを羽織といいます。着物を保護する役割もあります。
~羽織紐~
羽織の胸のあたりにつける紐のこと。組みひもを羽織の衿についた乳につけます。